目次
紙芝居
この写真は昭和29年に撮影しました。
自転車に紙芝居を積んでおじさんがやってきます。
ところは杉並区西荻窪南口で、洗濯物が干してある砂利道の住宅地でした。
近くに横山座という映画館がありました。
子供たちが履いているのは下駄が多く木製のサンダル履きもいます。
当時の演目は「黄金バット」「ターザン」などがあったと思いますが、この時は「お山のプーちゃん」と「冒険少
年」の新作ものでした。
おじさんは水飴や薄荷、べっこう飴、色のついたゼリーなどを売っていました。
買った子は前の方で、買わない子は後ろの方で見るのだそうです。
おじさんは話し上手で話が盛り上がったところで、ジャジャ〜んとドラを打ちます。
子供たちはドキドキワクワクしながら見ていました。
写真と文 鈴木育男(らかんスタジオ)


