杉並CULTURE TIME|杉並時間

目次

アーティスト/ アート・ディレクター 〈宮地 兵庫〉

カルチャータイム

自らもアーティストとして活動する傍ら、様々なアート・プロジェクトでディレクションを手掛ける宮地兵庫さんに、杉並のこと、今後の展望について話を伺った。

「アートと言えば銀座や六本木という印象でしたけど、ここ最近は荻窪や高円寺の奥深さや、個性、温かさに魅了され、杉並× アートの可能性を探りたいと思うようになりました。でも、東京はまだまだ知らないことばかりです(笑)」

「今後の活動ですが、9 月初旬より、荻窪の和食屋『赤津庄兵衛』にて、フランス パリで行われるアートフェス GALERIE DE PARIS に出展する現代アーティスト 高島優さんのポスターと、彼女がエチケットのデザインをしたワイン、限定数30 本の販売を始めます。よかったら遊びに来てください」

アーティスト/ アート・ディレクター/Beyond 代表宮地兵庫
札幌出身。2020 年よりアートブランドBeyond を立ち上げ、主に北海道在住の作家が発表できる場を作っている。幼少期から美術を学び、ロンドンやパリで文化やアートに触れ、その経験を活かして海外アーティストの通訳やマネージメントなども行っている。

Instagramhttps://www.instagram.com/hyogomiyachi/
HPhttp://www.beyond-enzo.art/

俳優 〈安川 まり〉

在る時間、在ったはずの時間を大事にしたい。生活を許す場所『杉並』。

舞台や映画、様々なプロジェクトで活躍中の俳優安川まりさんに、杉並の印象、想いについて話を伺った。

「初めて杉並の方へ訪れたのは、大学生の頃です。当時、大学で演劇を専攻していたのですが、外部の小劇場の公演に出演するとき、杉並区で稽古をすることが多くて。はじめのほうは怖かったんですよ。カルチャーの街! という感じがして。無知でしたし、自信もそれほどなくて、馴染める気がしませんでした。」

「ところが20 代後半になって、自分が大好きな漫画や映画の舞台が、杉並であることにふと気づいたんです。それで足を運びました。すると、それまでと印象がガラッと変わったんですよね。」

「たくさんのお店や飲み屋が立ち並ぶ駅前を抜けると、銭湯や劇場や映画館があって、少し横道に入ると静かな住宅街がある。更にすすむと、突然緑がぐっと増えて、畑もあって、どこか知らない、遠くまで来たような、それでいて懐かしいような感覚になる。なんとも不思議な空気を纏った、魅力的な場所でした。」

「私のなかで、渋谷は焦燥と熱情を許す街、新宿は個を許す街、なのですが、杉並は生活を許す街、になりました。お芝居をする中で、生活やその神秘性、そして在る時間、在ったはずの時間を大事にしたいと考えていて。そんなものをこれからもこの場所で養って、表現の場に持ち込めたらいいなと思っています。」

「ぜひ遊びに来てみてください。怖くないですよ(笑)」

俳優 安川 まり
1991年生まれ。神奈川県出身。舞台では蜷川幸雄、藤田貴大、ノゾエ征爾、永井愛作品、映画でも『ダンスナンバー時をかける少女』(監督/三浦直之)など数々の話題作に出演。2022年6月より根本宗子と新プロジェクトを始動、一人芝居に挑戦した。8月に月刊「根本宗子」の新しい試み「Progress2」、9月21日〜10月2日にKAAT神奈川芸術劇場にて劇団た組「ドードーが落下する」の公演が控えている。

Twittermlfyyy
Instagrammariyasukawa
HPhttps://www .cheese-film.co.jp/mari-yasukawa

写真家 〈齋藤 海月〉

心が平和を感じる光ある瞬間にカメラを向けて日々を過ごす雑誌や様々なプロジェクトで活躍中の写真家齋藤海月氏に、杉並のことと今後の展望について話を伺った。

「杉並の街の中でよく行くのは大宮八幡宮です。きっかけは義兄の実家が近くにあり姪の七五三で一緒にお参りをしてからです。僕は心が平和を感じる光ある瞬間をテーマに撮影を続けていて、そのテーマの中で” 木” は思い入れの深い被写体です。その境内は力強い大樹が並び包んでおり、訪れた人々の心を浄化し鎮め見守ってくれているかのようです。そんな樹々たちが風に揺れながら太陽と描く木漏れ日の中で、憩い誰かの幸せを想う人々の姿を眺めるひとときが心身をリセットしてくれます。時には思いがけず友人家族の参拝に居合わせることもあり、個人的に何か縁がある場所なのだろうと思っています」

「” 木” をテーマに撮影を続けるうちに長野県のクリエイティブ人材誘致事業に写真と映像で参加させていただくことになりました。その取材で出会った長野県の方々のご親切の数々にシャッターを切る手が止まらない自分がいました。改めて被写体として” 人” を撮ることに向き合いたいと思わされました。 関わる全ての人が幸せなポートレートだと思える写真と映像を1コマでも多く撮影できるよう精進したいです。最近は、スチール以外にもアーティストのプロモーションビデオ・企業のブランドムービーなどのご依頼もいただくようになりました。今後は、写真だけではなく映像表現、平和な想いを届けることに様々な枠を越えて携わっていきたいです」

HPHP:https://uzukisaito.amebaownd.com/

Twitter:uzuki3ito
Instagram:uzuki3ito
Instagram:uzuki3ito_tree

studio Zot 代表/ レコーディング・エンジニア〈久恒 亮〉

studio Zot 久恒 亮

阿佐ヶ谷唯一のレコーディング&リハーサル音楽スタジオ【studio Zot】

音楽クリエイターであり、様々なジャンル、シーンで活躍するアーティストたちから絶大な支持を受けるエンジニアでもある久恒亮氏に、杉並のことと今後の展望について話を伺った。

「当初は中野区野方で始めたのですが2013 年に阿佐ヶ谷に移転してきました。

ここは元々友人や仲間が使っていた老舗スタジオだったのですが、ちょうど移転を考えている時に取り壊されると言う話を聞いたので、交渉して僕がこの場所を引き継ぐとになりました。

日大二高通り沿いで少し北の方に位置してますので、下井草や荻窪、鷺宮にお住まいの方のご利用が多いです。

阿佐ヶ谷というと南口方面の商店街が華やかなイメージですが、北口には北口ならではの個性的なお店が沢山あるので雰囲気含めて気に入ってます」「近年は個人経営の音楽スタジオが減ってきているんですが、それぞれチェーン店には無い一味違った独自の良さがあると思います。

Zot の魅力は、アットホームな雰囲気と、他のスタジオにはないヴィンテージ楽器や、珍しい機材があるところですね。

貸し倉庫や無料駐車場もあるので遠方の方も利用しやすく、学生さんには〈学割〉もあるので、たくさん来て頂けると嬉しいです。

レコーディングも力を入れてやっていますので宜しくお願い致します。

studio Zot は去年10 周年を迎えまして、ゆかりのあるミュージシャンの皆さんの楽曲を集めたコンピレーションアルバムを現在製作中です。夏前くらいにはリリースできると思いますのでチェックしてみて下さい」

唯一無二の個性をもつstudio Zot。新たなカルチャーの発信地として、これからの活動にも目が離せない。

松本花

二〇一一年から音楽活動をスタート。

ワールドバンパク、PPP、SUNE などのバンド活動を経て、現在は松本花としてDr&Cho のkenjiii と二人で音源制作、ライヴ活動を行なっている。

当初はバンドのボーカルとして活動を行なっていたが、バンド休止のタイミングで、ピアノと歌の表現に移行。

型にはまらない美しい歌メロディーと、普遍的でありながらもノスタルジックな楽曲と、オリジナルなワードセンスを武器に、アンダーグラウンドシーンで活動中。女性シンガーソングライターの枠におさまらない独自の世界観を表現している。

現在、八曲入り音源を制作中の松本花に、杉並のことや、今後の展望について話を伺った。

「今回レコーディングをお願いした阿佐ヶ谷ZOT の久恒さんとは以前からの知り合いで、時々受付のお手伝いなどをしています。スタジオ練習もZOT を使わせてもらっているので、多い時は週に二、三回は阿佐ヶ谷に来ています。中央線沿線の駅は商店街、居酒屋、おしゃれなカフェなどがバランスよくあって、とても魅力的な街だと思います。憧れがある街ですよね」

「コロナが始まってからライヴ活動が思うようにできず、これまでとは違った音楽の届け方が求められるようになってきたと思います。そういった経緯で配信ライヴにも数回出演させていただきました。でも正直、私はライブハウスで演奏をして、仲間やお客さんと、素敵な音楽と美味しいお酒を飲むことが一番好きです」

「でもある意味、この状況をいい機会だと捉えて、SNS などで多くの人に自分の音楽を聴いてもらえるよう、新しいことを発信、挑戦していきたいです。生活がもっともっと音楽でいっぱいになるように、二〇二二年も駆け抜けていきたいですね。あと、今年は野外フェスで歌ってみたいです!」

現在制作中の音源は今春リリース予定。全曲を通して、二人のユニゾンが心地よく響き、歌の中には必ず「希望」が存在する。

松本花の音楽に対する軸をしっかりと感じ取ることのできる素晴らしい作品に仕上がっている。

Twitterhttps://twitter.com/sosonososou
Instagramhttps://www.instagram.com/hhanamatsumoto/
通販サイトhttps://sune.base.shop/

PALESS ( パレス )

エクスペリメンタル・ポップバンドPALESS(パレス)は杉並区を中心に二〇〇九年に結成され、今年で一三年目を迎える。

二〇一三年に北京ツアー、二〇一四年にニューヨークツアーを敢行。

二〇二〇年に自主レーベルMBMBを設立。ステージでは演奏と同期してライヴペインティングを行うなど既成の枠組みを超えたライヴパフォーマンスが魅力のフォー・ピース・バンド。

今回は中心メンバーのRYOHEI(Vo,Key)に話を伺った。

「結成から八年間は高円寺、阿佐ヶ谷に住んでい て二〇二〇年にリリースした最新アルバ ム『SUNAHAMA』は阿佐ヶ谷にあるサウンド・スタジオZot の久恒さんにレコーディ ングとミックスをしてもらいました」

「僕たちはバンド以外にも、メンバーのかほりさん(Vo)が主体となって、創作活動をする人や、単なる居場所、ゆるやかな遊び場として、喫茶『東京鼠』を高円寺の店舗を借りて活動(二〇一八年で一旦お休み)するなど、杉並を中心に音楽以外の要素を含めて自由に展開してきました。

今後もバンドという一 つの定型にとどまらず、自主レーベルのMBMBとともに様々な要素をはらんだグループになっていけたらと考えています。昨年は十年来の友人が新たにメンバ ーに加わり、音楽面でも新たな展開が生まれつつあります。」

PALESSの音楽はカテゴライズを拒む。誰にも似ていないその「自由」さは、定型にとどまらないという意思によるものなのだろう。是非、PALESSの描く世界を体感してみてほしい。

PALESS
RYOHEI OTSUKI(Vo,Key) 
かほり(Vo)
カスガヤ(Gt)
MOTOSHI WAGATSUMA(Gt)

LIVE 情報等はこちらから
公式Webhttps://paless.jimdofree.com/
Instagram:https://www.instagram.com/.paless.
Twitter:https://twitter.com/paless1
Youtube:https://www.youtube.com/user/PALESSsappou









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